2020年7月27日月曜日

尊厳死×映画『海を飛ぶ夢』×漢方の意義 1/3

 こんにちは。
最近のニュースで気になったことについて、私なりの思うことを書きます。
人生観、倫理観、社会問題とも関係している奥深いテーマゆえに、論争されていて、法の整備も提唱されていますね。

テーマ

“ALS女性が医師2名により「安楽死」した問題”


ポイント

1) 尊厳死について、スペイン映画 海を飛ぶ夢

#尊厳死 #安楽死 #実話 #ヒューマニズム #カトリック教会 #スペイン

2) 漢方の意義

#未病 #自然の恵み #生命本来の力 #より良く生きる #セルフメディケーション

3) スティーブ・ジョブズの最期 代替医療と自然主義

#代替療法 #民間療法 #自然主義 #東洋医学 #スティーブ・ジョブズ

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1)  このニュースを見て、最初に思い浮かんだのが
スペイン映画『海を飛ぶ夢』でした。

原題:MAR ADENTRO/THE SEA INSIDE
制作年度 : 2004年
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム、他
尊厳死のドキュメンタリー映画 海を飛ぶ夢

概要:
 仕事で世界中を旅して回っていたラモン・サンペドロは、25歳の夏に、海で飛び込みに失敗した事故により、首から下が不随となってしまう。
それ以来、実家のベッドで寝たきりの生活となる。
将来を考えて自分から恋人と別れたことは悲劇だったが、それ以外は、家族や友人に支えられ、ポジティブに、楽しく生活していると、いつも自分でも自負していた。
しかし、事故から26年目を迎えた時、ラモンは、このままの長い生活と命の意味に耐えられないという結論に至り、自らの選択で人生に終止符を打つ=尊厳死の決心をした。
尊厳死をサポートする団体や、尊厳死論争に取り組んでいる弁護士とコンタクトして、理解を深めながら、最終的に誰にも法的な罪が問えないような方法を熟考する。
そして、理解者にサポートしてもらいながら、自らの『尊厳死』を遂げる。

感想:
 実話を基にした、一部ドキュメンタリー調の映画です。
映画の中には、尊厳死を決意して実行する前の本人のメッセージ動画も組み込まれていて、テーマの重さ、複雑さをより大きく実感させられました。

 この実話は、映画化される前からスペインではベストセラーになっている本でした。
日本と共通する高齢化社会(長寿国)で、国民の半数以上がローマ・カトリック教徒であるスペインの社会情勢では、生きることの権利、自死、安楽死、尊厳死へのとらえ方が、より身近で大きなテーマであり、関心が高いのかと、当時、スペインに在住していた私は、外国人の、東洋人の、日本人的な倫理観と視点を比較して、考えさせられました。
 それに、自死が認められないカトリックの宗教観と矛盾して、ヨーロッパ人の個人主義も日本とは大きく異なる点だと思いました。
このまま生き続けることもできる自分が死を選んだら、家族や親しい人たちが悲しむ、色々と迷惑をかけるかもしれないという周囲への気持ちは、日本人の倫理観の方が強いのではと感じます。

 また、このテーマをメジャーな映画で取り上げて正面から取り組み、人の心をえぐるような映画作風も日本では難しいかな、こういうところがスペイン映画の魅力的なところとも再認識し、とにかく印象的でした。
 鬼才?奇才?のアレハンドロ・アメナーバル監督、主演ハビエル・バルデムという、癖の強い、重厚な、心に深く触れるような(と、いつも私は、この人たちの作品で感じます)制作陣ということもインパクト大です。
ハビエル演じる主人公のラモンの巨体が、動けないベッドの上から解き放たれて、夜な夜な窓から飛び出して海の上へ舞い上がり、自由に飛び回る妄想とも夢とも思えるシーン。
精神の自由を象徴するシーンは、ピーターパンのようで幻想的だし、ちょっとコミカルな姿に笑ってしまいます。
興味ある方は、どうぞ観てくださいね。

 尊厳死と安楽死は、ニュアンスが異なると感じます。
安楽死は肉体的苦痛も伴う苦しみから解放されるため、尊厳死は、どちらかというと精神的な権利が強く主張されているものかと思います。
私は、日本の超高齢化社会が進む中で、早く尊厳死についての法令が整備されたら良いと願っています。

では、次に2)漢方の意義 に関係して、思ったことを書いていきます。

#アレハンドロ・アメナーバル #ハビエル・バルデム #海を飛ぶ夢
#尊厳死 #安楽死

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