2017年6月24日土曜日

梅雨と山芋!自然*人体*食物の中医学的バランス

こんにちは。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

今日は晴天☀で気持ちイイ!ですが、時節としては梅雨シーズンの真最中、ちょうど6月21日の夏至を過ぎた候です。
頭が重い、頭痛、古傷が痛む等々、梅雨時期の気圧の関係かな?なんて、体調の変化を感じている方、いませんか?

 今回は、私が先日参加した講義、中医学士の先生による講義内容について書きます。
中国古来より中医学の基盤である五行説から考える、梅雨時期の気候と人体、食物、気、漢方の相関性についてのお話が面白く、とても興味をひかれました。
最終結論は、山芋を食べてってこと!?(笑)

山芋ゲット!華記食府の「青梗菜と山芋とキクラゲの炒め物」
 先生があまりに「山芋、山芋、山芋食べておけば間違いないです!」とプッシュするものだから、この数日間、脳が山芋を欲していた。
今日はオープンしたばかりの【華記食府】という中華店に行き、そこで見つけた山芋のメニューを即決オーダー。
山芋摂取成功★★★


ウェキペディア五行思想より、一部抜粋
 五行思想(ごぎょうしそう)または五行説(ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想。
万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説です。
また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在しています。




 中医学では五行説を人体に応用し、「心・肺・脾・肝・腎」の五つの「臓」に分けて考えます。
下図のように、五行説の各「臓」は、木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎のバランス関係、相関関係にあります。これは直接的に内臓の位置を示しているのではなく、その内臓の働きと影響によって表に現れる生理機能や症状などです。


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梅雨時期の「湿」、人体の反応


 夏至の日が梅雨時期に当たる日本では、夏の盛りへと移り変わる暑さより、高温多湿の湿気が不快に感じる季節です。
湿度が高い場所にいると、人体は発汗する活動を抑えます。汗をかきにくくなります。
その結果、体に「湿」がたまりやすくなり、むくみ、重だるい感じ、食欲不振、疲労感などの症状として現れやすいのです。
人体が発汗する目的は、汗を気化させて肌を冷やし、体温を下げることです。
外気が高温多湿で汗が気化しにくい状態では、発汗しても意味がないので活動を自動抑制してしまいます。
つまり、体温もこもりがちで上手く放出できない状況になりがちです。


体にたまりやすい「湿」を最も嫌う臓は「脾=胃」

五行説では【土】のグループ


 湿が脾にたまると、脾の働きが妨げられ、食物を消化吸収して全身に送り届けるという機能が低下します。
そして、消化不良、食欲不振、体がだるい・重い、疲れやすいなど、さまざまな症状を引き起こします。


では、「脾・胃」を元気に、活性化する食べ物は?

基本的に胃弱になりやすい季節ですから、暴飲暴食と冷たいものは避けましょう。
(あたり前に、暴飲暴食が良いわけがないですけどね。)


具体的にはどんな食物か?

「脾・胃」と関係して表れている症状の程度や、元々の体質によって、奨励される食物は細かに挙げられています。

症状と体質を考慮した適切な食物は、大まかに3種類に分けられます。
 ●体を冷やすもの(昆布、トウガン、ごぼう等)
 ●体を温めるもの(唐辛子、生姜、シナモン、もち米等)
 ◎どちらでもないもの(山芋、大豆、ビワの葉等)

う~ん、専門家の方は解るのだろうけれど、数百以上の食物について考慮、考察して選ぶのは難しい。覚えるのも大変そうです。。。。

一押しの食べ物は!!!

そしたら先生、とにかく山芋食べておけば良いよ、と。
体を冷やすでも、温めるでもない。
どちらでもない種類に属す食物ですから、広い体質と症状に適応するし、悪い影響は無いらしいです。
ネバネバは体を元気にし、滋養が高い食物として、中国では意識的に多く摂取するとのことです。(先生は中国のかなり北部、寒い地方のご出身)

どんな料理にして食べるの?

大量に山芋を食べている、どうやって調理しているんだろう?
日本では山かけ、他にバリエーションが多く思い浮かばないので質問してみました。

山芋のポピュラーな料理法、美味しい食べ方
①大学芋のように
…素揚げして、アメをコーティングして食べる。冷めてもOK、子供も食べやすい。

②鶏肉と山芋のスープ
…山芋から自然のとろみが出て、とても美味しいのだそう。
味付けは聞かなかったけど、好みで色んな味のスープができそうですね。

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この季節に勝つために、山芋を食べるのも良し。
体内の湿=余分な水分を排出するためには、運動やサウナも効果のある方法です。

ただし、体が歪んでる、首が傾いてる、疲労が蓄積している等々の自覚がある皆様!
そのまま体を動かす、運動を頑張ると、さらに歪みや疲労が加算されてしまう可能性のほうが高いです。

こんな時には、まさにウエルネス操体法!
体の歪みをリセットするための筋肉の使い方、筋膜へのアプローチには最適です。
自分自身によって体内の歪みがリセットしている感覚、歪みが消えていく瞬間を感じるって、気分爽快ですよ。
その後に運動をしたほうが効果100倍ですからー(*^^*)

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胃、消化吸収に関する山芋情報
 
山芋には消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)が含まれていて、その量は大根の約3倍。ジアスターゼ(アミラーゼ)は、糖質の消化を助け、栄養の吸収を促進します。
ネバネバの成分は、胃の粘膜を保護する働きをしています。
これがムチンで、たんぱく質の吸収や消化機能を促進します。
この消化促進作用によって胃もたれを改善したり、疲労回復に役立つため、山芋は滋養強壮に良いと言われているのです。


ブログ担当:さな

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