2017年6月20日火曜日

ウエルネス操体法 動くところから動かす

 昨日、「左腕が動かない、2日後にダンスの大会だから何とかしたい」と飛び込んでいらした方がいました。
動診をしてみると、左腕の上腕が引きつった感じがして痛み、肩より上に上げることができない、左肩も体の真横より後ろに反らして引くことができない状態でした。
右腕は何ともありません、普通に動き、痛みもありません。
腕の付け根である肩、肩甲骨の問題の原因は、首から肩にかけて、背中上部などと連鎖しているケースが多く、体全体のバランスに関係しています。
今までも数回にわたって治療に通っていて、数日前も施術を受けたとのことで、一気に全快は難しい症状です。

だが、しかし☝
ここでポイントは、2日後のダンス大会までに何とか支障なく動かせるようになりたいという希望と、2日後のベストコンディションを考えて、体に負担がかかる可能性、外部から力を加えて急に体のバランスを変化させるというリスクのある施術メソッドを避けなくてはならないということ。

そこで、ウエルネス操体法の出番です!
操体法には、<動くところから動かす>という考え方があります。
<動くところを気持ちよく動かしていれば、動かないところも陰で動いている>ので、痛いところを無理やり動かして改善しようとしなくても、つられて動作が良くなるという論理。
特に体の左右バランス、動きに違いがある場合には目に見えて判りやすく、有効だと思います。


 さて、今回はベッドに腰かけて座っていただき、左右の腕の動きと痛みを比べて、ご本人に認識してもらいました。

先ずは問題の無い右腕を幾つかの操体法のコツに従って、抵抗をかけながら十分に動かしました。
そして、左腕を動かしてみると、断然可動域が広くなって、動かせます。

その後に、ほぼ痛みも感じなくなった左腕を、無理のない力加減で、可動域と痛みを確認しながら十分に動かしました。

両腕ともに、腕を少しだけ動かしづらいように適度な抵抗をかけながら動きを導く、問題のある部分と角度にピンポイントで狙いを定めます。
そして、動きを念入りに繰り返すことにより、動かそうという意識が高まる、神経を集中することが大切です。

改善の理由の1つは、このことで脳が刺激され、左右同じように動くべき本来の姿を思い出し、バランスを整えようという働きを自分の内側から引き出すからだと思います。
腕だけでなく全身の施術も含めて数十分後には、左腕は耳についてシャキっと真上に上がり、ぐるぐる肩も回せました。

ご本人もアラ不思議!と喜んでいただけました。良かった!
ダンス頑張ってくださいね。

Buena Suerte! by さな

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