2019年11月10日日曜日

薬草トリビア★ジャスミン茶は、自然の奇跡の滴だ!

今日は日本薬科大学の漢方アロマコースの同窓会に参加しました。
同期に中国茶の専門家の方がおり、その方のお話を楽しくうかがいながら、試飲もしました。

その中で、漢方アロマでも使用している『ジャスミン』は特に興味深かったので、『ジャスミン茶』について、そうなんだ!トリビアを書きます。
ちょっと感動しました。

ジャスミン茶とは・・・緑茶に新鮮なジャスミンの花の香つけしたお茶。
        ・・・緑茶の甘味や清らかさ+花の香りのハーモニーを楽しむ花茶。

下記の写真は本日テイスティングしたジャスミン茶で、『ジャスミンパール』。


【ジャスミンパールの特徴は】

・・・一芯三葉といって、茎の部分から葉と共にカットしたパーツを使用。
写真の下の図が、丸まった一芯三葉が開いた状態。
葉だけと比較して、茎の部分の茶は長い時間置いても苦みが出にくい。

★これは香りづけの工程をした後で、1つずつ手で丸めるんだって!
玉の大きさは6、7ミリぐらい、手のかかる作業だ。

・・・薫香6回(緑茶に香りづけを6回する)
ジャスミンだけでなく、ジャスミンパールには玉蘭(くちなしの花の仲間)の花の香りづけが加えられており、より甘く、混合した香りを楽しむことができる。

★本当だ!ジャスミンシルバーニードルという一般的なタイプ(芽の部分を使用、丸めない、玉蘭を使用しない)のジャスミン茶と比べると、香りが違うのが明確。
コンビニで売ってるペットボトルの、一般的なジャスミン茶と比較すると、香りが違う!

→→→ジャスミン茶の花の特徴は:
★★★夜に花開く。花が開き始めて香りを出し、開き終わると香りを出さない。
つまり、その短い瞬間のチャンスを狙って、香りづけの工程を行わなくてはならないということ。

1) 現地のジャスミン農家は、今夜花開くジャスミンを選別して、夕方になる前に一斉に花の蕾の少し下の茎から刈り取る。

2) そして、ジャスミン花は蕾の状態でマーケットへ出荷される。

3) ジャスミン茶製造会社が花をゲットし、夜10時ころ(季節によって時間が前後するらしいが、取材時は秋で夜10時ころであったそう)から開花が始まるように、花を適度に温めてコンディションを整える。

4) ジャスミンの花のつぼみが開き始めたら、香りが出始める。その瞬間を逃さずに、一気に茶葉の上にジャスミンの花を敷き詰める。

5) ジャスミン茶の花の敷き詰め方、温度、空気の交ぜ具合、そして、茶葉とジャスミンの花を混ぜ合わせるテクニックは企業秘密があるそうだ。
花が開き始めて、香りが出てきた瞬間から、約4時間の香りづけ作業をする。

6)朝方、混ざり合っている茶葉とジャスミンの花を振るい分ける。

7) 薫香、香りづけ6回。この作業を6回も繰り返す!!!

あの印象的なジャスミンの香りって、花が開き始めてから完全に開花するまでの間だけなんだ!しかも、夜に開花するんだ!
これから咲くぞー!って、生命の一番の輝きパワーが凝縮されてるんだ。
なんか神秘的だなぁ。
そんな自然の小さな奇跡、神秘の瞬間を捕らえて、閉じ込めた香りとパワーが、ジャスミン茶なんだな。
それを6回も繰り返すんですよね!?
ちょっと感動した ( *´艸`)
コンビニで(作る工程は多少違えども)、あんなお手頃価格でジャスミン茶を買って良いのでしょうか???

同様に、私の自慢の漢方アロマ、大人気の『ジャスミン』の香りも、こうやって小さな自然の奇跡の瞬間に集められて形になっている、宝のような滴なんだな。
凄いことなんだな、アメイジング!!!
ぜひ、『ジャスミン』の漢方アロマ、体験してみてくださいね!

#ジャスミン #漢方アロマ #ジャスミン茶 #漢方 #日本薬科大学

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